ムシマルの(主に)高知うろうろ記2

(主に)高知県でグルメ放浪というか食べ歩きというかふらふらしています。ご飯はバイキング・大盛り情報が豊富め。
オムライスとタイカレーが好き。あと短歌と合気道をたまに書くブログです。婚活は休んでいます。
短歌鑑賞「ウェイトレス」
0
    ぼくの求めたたったひとつを持ってきた冬のウェイトレスに拍手を(正岡豊)


    短歌の視点切り口と言葉の使い方はすごいと、最高峰だと思っています。

    今回の歌も、現象面では注文したものが誤配遅配なく無事にちゃんと来ただけ!っていう普通というか日常にあふれることが詩になっちゃった。
    すごいなあ、あこがれるなあ、ぼくにはとてもできない(小学生並みの感想)

    平易に言い換えたら「冬、注文した品をウェイトレスが持ってきた」

    ぼくの求めたったひとつ≒注文したものではなく、のぞんだもの。


    それが賞賛すべきことである、と。

    逆に考えると、生きていると自分の求めたたった一つのものが手に入る可能性って僅少ではないか。
    就職も第一志望に行ける方ばかりじゃないだろうし、その第一志望も「現実性」みたいなフィルターを通してだいぶ減らした結果だろうなーと。

    コンサートのチケットだって愛だって、たったひとつが一番が手に入るのは奇跡のようだと。

    でもこの歌の人は手に入れられたんだなあウェイトレスさんがくれたんだなあ嬉しくて拍手したくなるくらいなんだなあと。


    あと『冬のウェイトレス』って書くと少し印象が変わりますねそれもいい。
    普通は冬のウェイトレスって言わないですよ季節性ないもの。

    「冬の農家」・「冬のプロ野球選手」・「冬の温泉宿女将」なら、ああちょっと冬がつく意味が分かる。
    シーズンだったり備える時期だったりイメージがあります。

    でも冬のウェイトレスは、なぜあえて?って感じしました。
    短歌全体の季節描写をしたかったとしても、あえてここにくっつける必要性はないのではないか。

    この不可解さがウェイトレスさんへの神秘性というか特殊性ゲットに成功していて、
    逆流してそのウェイトレスさんからいただいた「ぼくの求めたたった一つ」にもちょっと不思議さというか特別なものみたいな感じができているのではないか。


    拍手。


    グルメブロガーとしてすごく感じ入りました。

     
    もし好ましく読まれた方がいらっしゃいましたら、
    よろしければ、下のランキングボタンに1クリック願います。
    クリックするとムシマルが喜びます。

     
    | ムシマル | 短歌 | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
    短歌感想:君のメール
    0



      佐々木あららさんお誕生日から一週間以内!

      ということであららさん短歌感想。



      エロくない短歌で自分の気持ちにピーンと似つかわしいやつを探して選んだらこれ(上の歌)になりました。


      では鑑賞・・・・。
      うむ!

      今の自分の気分っぽい(どうでもいい感想)。

      割とシンプルな歌ですよね。構成。
      雑に言うと「自分が○○できることで元気度を確認した」みたいな。


      でもこの短歌がちょっとムシマルの脆いところを撃ったのは、


      これがもし
      「元気?」って君のメールに「元気だ」と返事が打てるくらいは元気
      って歌だったら、全然陳腐化してしまう気がしてしまうなあと思ったため。


      上の改悪編ですと捻りがないというか膨らみがないというか、平坦。
      元気量は発言の通りか、あるいは本当は元気がないけど無理して言う(いわゆる空元気)かのどちらかであって、
      でどちらも状況イメージがスムーズ。

      素直すぎるというんでしょうかねー。

      元気だから、元気と言う。  ―――正直。
      本当は元気ないけど元気と言う。―――素直ではないにせよ、相手なり自分なりに元気アピールしたいという気持ちは捻くれたところのない万人共感の感情。




      さて、では佐々木あららさん短歌『「死にたい」と返事が打てるくらいは元気』だとしたら?

      逆説度・捻くれ度が段チ(段違いの略)。
      元気の証拠に「死にたい」って、一読よくわからないんです最初。
      改悪逆verと比べて、ものすごく少数派だとおもわれます。


      しかしこれ、
      このひっくり返す感が短歌として不思議な説得力


      こちらの短歌、あららさん短歌コメント欄を見ると
      「元気の僅少さ・残量の少なさ」を詠んでいるっぽい感想をされていますが、
      ムシマルは逆の印象受けましたー。

      元気ないアピール、か細い元気の証明返事なのかもしれませんが、でもほんとに元気ないやつ返事しないじゃん?ぜよ?



      ムシマルは思うのです。
      「死にたい」って返事書くの、めんどいじゃないですか。

      普通のメール相手なら、そんなこと書かれたら強い反応してしまう。
      「どうしたの!?」「死ぬな!」「ご飯行く?」「なんかあったの?」etcetc・・・。
      そうすると、それに再反応する必要があるわけですよ。

      「いや、実はこれこれこういうことがあって…」「行かない。会いたくない」「死ぬほどでもない」
      ってなると、それはそれでまたコミュニケーションが終わらない可能性が多々あって、
      絶対元気なかったらできない。

      そう思うとあれ?
      「元気?」「元気」って応えるのが一番省エネなんじゃないかしら、と。
      気になるような異常反応がないから1ラリーで終わりそうよ、と。


      かまってちゃんじゃないけど、
      この歌の「死にたい」は『君にもっと、自分のことを気になってほしい向き合ってほしい』という声のように思えた今日もまたムシマルは胸がチクチクするようなしないような感じなのです。

      だからムシマルもいつかどこかで誰かに言ってやるのです「死にたい」と元気さを伝えるために。
       
      もし好ましく読まれた方がいらっしゃいましたら、
      よろしければ、下のランキングボタンに1クリック願います。
      クリックするとムシマルが喜びます。




      終わり方がわからなくなりました。『終り』と書けば終わるのでしょうか。

      終り。
       
      | ムシマル | 短歌 | 09:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
      短歌鑑賞:きさまから〇ね
      0



        消しゴムの角が尖っていることの気持ちがよくてきさまから死ね
        (加藤治郎)


         


        えええええ!?ってなった歌、

        途中まで消しゴムの角とか小学生っぽい言葉語彙の中で、
        急に『きさまから死ね』って!

        ムシマルは最後の7音に、なにか『北斗の拳』敵ボス役のセリフっぽく思いました。
        小学校の教室から世紀末修羅みたいな。

        5757までが前振りで最後の7でどしゅっていう勢い。
        スローボールからの162km/h剛速球というくらいの緩急。

        急すぎて俺は死にました。
        今はゾンビです。

        この落差がすごい2016大賞を取れるのではないか、とか思いました。


        と、ここまでは構成的なこととして、文意というか脈絡を考えてみまする。


        まず「消しゴムの角が気持ちいい」、っていうのはよくわかる概念、あるある感ですねー。
        鋭角な消し部分はピンポイントに消せるぜよく消えるぜうっしっしみたいな。

        そこまでの凄い納得とそこからの死表現の間には、長距離の乖離というか飛躍があるんですが、
        なまじ前半が説得力あるだけに後半も勢いで納得するみたいな。


        太陽がまぶしかったからあれしちゃったby異邦人、みたいに理由じゃないことさえも理由にするできる勢いは、
        今のムシマルに失われていたものかもしれない。


        そんなことを思いながらこの感想物語を閉じる。



         
        もし好ましく読まれた方がいらっしゃいましたら、
        よろしければ、下のランキングボタンに1クリック願います。
        クリックするとムシマルが喜びます。



          ほんとに、何があったんだろう短い歌の間に。
        | ムシマル | 短歌 | 18:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
        短歌鑑賞:嘘と花
        0
          とりあえず1記事。

          ムシマルの勝手な主観だけの鑑賞記事です。
          とんちんかんだったら、すまん。



          ○今回紹介の歌

          目をはらし泣いてないよと君は笑う

          噓と花ってなんか似ている

          (宇都宮敦)








          シチュエーションは、泣いてるのが丸わかりなのに泣いてないってうそぶくともだち?(イメージでは女性っぽい)がいて、それを見た人は嘘と花の関係性を思っている、と。

          ・・・・・・うう、なんかこう儚い雰囲気に感じるいい歌だなーって。

          お言葉構造的には、前半と後半で切れている。
          というか現象としては前半だけで事象説明、後半は関係あるのかないのかわからない感想。

          それ(前半と後半)がゆるーくつながっているようにも見えますね、


          ムシマルはこういう前半と後半がゆるーくつながってるかもしくはつながりが不明なくらい離れている歌が好き。

          間に想像の余地がある、っていう気がして。


          木曜日の夜に民放で俳句先生が芸能人の俳句をランキング付けして切る、みたいな番組があるんですご存知でしょうか?
          その先生がちょくちょく『情景が見えない!』『意味が固定化されずぼやける』みたいな批判をされています。

          ・・・・・ムシマルはそういうやつ好きなんです。

          短歌と俳句の違いもあるかもしれません。
          俳句は季語必須で文字数も短い制限があるので情景描写必須+なんも考えないと意味足らずになるからその牽制?

          短歌はもう少し自由度が高いからそういうのが許されているのだと思う、勝手に。

          ・・・・あー本来なら短歌のことを批評するようなできるようなちゃんとした勉強したわけではないんだけれど、本人の個人的な感想であり実際の容量用法には個人差があります。




          ○例えば下の句が『まるで花咲く ように美しい』とかそんなんだったら一気につまんなくなる気がします。
          現象と評価がもう決定されていて、もう余地がないみたいな。

          意味を固定されているとムシマル、なんとなくつまらないというか窮屈な感じがしちゃうのです。

          『嘘と花ってなんか似ている』とされたことで手前で止める、みたいな雰囲気を感じます。

          嘘と花が似ている、それは良いことか悪いことか?
          嘘と花はどこが似ているのか?
          そんないろいろなことが気になってきますムシマルは。


          あ!今気づきました、どちらも綻んだときにその真価がわかる、みたいなこと!?

          花がほころぶ=つぼみが開いて花の咲き誇る姿がわかる
          嘘がほころぶ=言動が破綻して、素がばれる

          とか?
          ・・・・・・すばらしい。


          いやーやっぱり下の句が美しいなあ。

          嘘っていうマイナスイメージものと花という一般にプラスイメージ語句をふわっとお言葉がくるんでまとまって終わっている感じ。


          短歌界のオムライスやで。



           
          もし好ましく読まれた方がいらっしゃいましたら、
          よろしければ、下のランキングボタンに1クリック願います。
          クリックするとムシマルが喜びます。



          マンガばっかり読んでましたよ。コーヒーばっかりがぶ飲みして。
          『東京喰種』とか。


          いろいろと考えてみましたが、

          ・・・この期に及んでも諦めについてだけは何も浮かばない

          ということは僕も莫迦のひとりなのだな・・・。

          by『皇国の守護者』


          という感じで、『駄目で元々じゃない、駄目でもっともっとだ!』みたいなもうなんだかよくわかりません。

          短歌が今の自分の気分にぴったりのものがあると、もう見せびらかして持ち歩きたくなりますね。
          | ムシマル | 短歌 | 20:44 | comments(2) | trackbacks(0) |
          短歌鑑賞
          0

            hahahahahaaa!

            週刊少年メランコリーのムシマルです。


            今回ご紹介の短歌はこちら。


            逢えばくるうこころ逢わなければくるうこころ愛に友だちはいない/雪舟えま





            恋心的な歌なんでしょうかね。

            逢っている間も逢わない時間も心が乱れてしまう、
            という恋の激しさ一抹を描いたそれ自体は割とポピュラーな気もしますが、
            なんていうかこう、過激さがいいですねえ。
            激情。 

            この、どうすりゃいいねん感が素晴らしい。
            あとは「くるう」も「こころ」も漢字じゃないところすてきです。
            こう、ひらがなの方がまともじゃなく思えますねー。
            この効果で、もうすでにちょっとおくるい遊ばされてしまったのではないかと疑ってしまいますね。



            『愛に友だちはいない』の言い切りも、孤独に過激
            その人の気持ちは、その人だけが持っているもので数値化や比較とかもできないのだろうなあと思ってしまう。


            友だちはいない、って語句の存在が短歌全体に切迫感というか、
            究極を迫る感じがして(『友達以上こいびと未満』のようなそんな中途半端を認めないような)気がしていますごくこころにきています。




            もし好ましく読まれた方がいらっしゃいましたら、
            よろしければ、下のランキングボタンに1クリック願います。
            クリックするとムシマルが喜びます。




            いますごくこころにきています。
            | ムシマル | 短歌 | 14:57 | comments(2) | trackbacks(0) |
            草花山竹タンカ
            0
               山とか草とかそんな名前が付いた短歌を伝えたくなった。
              突然に。


              山。

              もうきみの頬はさみしい山脈でぼくはピッケルを買ってしまう(笹井宏之)

              比喩に真面目に応える感じが独特、切なくていいなあ。
              思わずピッケルを買っちゃったこと、君にもあると思います。

              底辺が僕で福山雅治が高さの三角形の面積(仁尾智)

              ご結婚おめでとうございます。

              この短歌の内角をえぐる感じ、好きやわ。


              土。

              た行しか知らぬ私は「土」と言う あなたのために「好き」の代わりに/大嶋航

              こちらの短歌、すごく・・・ドラマチック。

              好きの代わりに土っていうんですよ、た行しか知らないんですよ。運命が唯一無二。

              この「つち」と言われた前後2年くらいを追いたくなりますね。



              草。
              部屋中が夏草で覆われる日に私は旅を終えるつもりです  笹井宏之
              インドアとアウトドアの逆転みたいなことなんでしょうかね?
              もう家も外になったら旅はしなくていいというか、家にいても旅みたいな。
              旅とは草をはやすこと。


              恋文をちぎって撒いたあの場所ではじけるように咲く福寿草
              (西村湯呑/「歌会たかまがはら」3月号 お題「恋」採用歌(放送外))
              うう、なんか苦しい部分を突かれる歌。
              失恋とかから育つ気持ちもあるというような。
              福寿草って名前が幸せ多そう。
              ちぎるとはじけるも根底で繋がってそうでいいですね。

              庭の草むしりを終えた  「根絶やし」はドラクエ犬燃个┐晋斥(仁尾智)

              あるある。
              ワルボスみたいな気分を雑草引きで味わえると。
              大人になるって、ドラクエして家の仕事手伝うってことなのかも。


              外猫が身体じゅうになんか草の種みたいな春をくっつけてきた(仁尾智)

              春。「草の種みたいな春」ってところにポエジーを感じる。



              竹。

              ほんとうにこんなにゆるい追い風がわたしの竹を祈るのだろうか(兵庫ユカ)
              竹=心っぽく感じました、ボキッというよりもシナポキッという斜め感があるような感じでしょうかね?



              邪なこころの人に嫁いでいくあなたはきっと竹を割る人 
              (フユ))
              竹のみずみずしさ、まっ縦な感じがが「邪」と対比されている気がしますねー。
              邪を断ち割りそう。


              ぼくは竹の花が咲くのをみとどけてあかるい場所にうつぶせになる(笹井宏之)

              竹の花って百年に1度くらいで咲くのでしたっけ?
              それを見届ける、そこからやり遂げた男は明るい場所でうつぶせになる。

              疲れて眠ったのか、どうしたのか、うつぶせからもっと続くことあるだろう、って気になる。

               
              花なのか何なのかとそのかたまりを摑めば「悪意だよ」とそのかたまりが言ふ/松平修文

              キレイなものには邪悪がある。恐怖がある。でも美しい。



              花びらを涙と呼べば花びらはあとからあとから流れるばかり/飯田彩乃

              「千の花(ミルフィオリ)」 「歌壇」20142月号

              言い方がいいね。


              花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった  吉川宏志 

              逆説的に告げられたのだと理解できる歌。この遠回しで遠回りな花の道がいいね。



              くるうならわかりやすくくるってね しらない花の名前ばかりだ(宇都宮敦)

              花ってちょっと怖いんでしょうかね?前述邪悪といい、ぴったりきますね、




              もし好ましく読まれた方がいらっしゃいましたら、
              よろしければ、下のランキングボタンに1クリック願います。
              クリックするとムシマルが喜びます。






              | ムシマル | 短歌 | 22:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
              婚活短歌す霰鬚箸付き合うとかのうた
              0
                 


                ・犬とその尻尾は別の生き物でこれと僕とも違うわけです(兵庫県 飯田和馬さん)
                いわゆる本能と理性が別状態。 





                夢中だとばれてしまおう自転車で仙山線に追いついてみた(木村比呂)  

                この歌が大好き。ばれていいんだきっと。

                勢いのよさが恋に片道以上足を突っ込んでいる。。


                見つけた 一番星も恋人も小さな春も弱い視力で (木村比呂)

                メガネだけども良いんだよ。
                空気が透明で遮るものがなければ一番星は見られます。恋人と小さな春は知らん。


                既婚者が「結婚しちゃえよ」と言うときはどういうわけか楽しげである(伊勢悟史)

                「誓います」と言ったつもりが「違います」と言った気もする 結婚式で(伊勢悟史)

                結婚まで視野。結婚した人が「結婚はいいぞ」って言うのはほんとなのか罠なのか。
                してみないとわからない、芥川龍之介のような罠。


                ◆ああこんなところに恋があったって拾ってみたらやっぱり恋だ(野良ゆうき)

                いまひとつあなたのことがわからない だからじゃないがつきあってくれ(野良ゆうき)

                ほっぺたをつねってみたら痛かった 夢じゃないって結構痛い(野良ゆうき)

                この恋の歌のきょとんとした感じ、好ましいね。


                愛こそがすべてだなんて言えなくて だからわたしを全部あげたい (平賀谷友里)

                情熱のうた。すべてと言い切るにはすべてを差し出す必要がある。こんな風になるんでしょうかね?


                手をふってもまたねといっても次にかおをみないとかおをみたいのです(今橋愛) 

                素直すぎて幼いくらい、幼すぎて駆け引きの向こう側にいるような。

                こういうのにきゅんってしちゃうんです。



                ・喧嘩するキスする笑う抱き締める恋は反射を重ねて育つ(愛知県 空木アヅ(うつぎあづ)さん)
                  なんか知らない説得力がある歌。そうかも。


                ・熱愛は発覚されてしまうからひとまず恋にしておきますね(大阪府 岡野大嗣さん)

                おくすり処方しときます的な言い方で、熱愛発覚封じ。
                 
                たったひとり欲しいと言ってくれるなら最高速で輪転機まわせ(柳原恵津子)

                この号外刷り出し感。叫びそう!


                ・点滅が知らせています君の字は電子のくせにあたたかいです(北海道 黒猫。さん)

                そんなばかな。なことがまかり通る、恋はそんな馬鹿ななんだ。 

                もし僕がイナバ物置だったなら100人ぜんぶきみを乗せたい(岡野大嗣)

                これもうわかんねえな。
                愛の閾値を越えちゃったかもしれないくらいの短歌。でもなにかつたわるものがあるでしょう(でしょう?)
                  


                ・ばあちゃんがじいちゃんにして父さんが母さんにして僕がする恋(大阪府 泳二さん)

                最後の終わり方。脈々と、という。物語の最先端というか最高潮感。

                福山さんの『家族になろうよ』B面みたいな。



                | ムシマル | 短歌 | 23:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
                婚活短歌デビルカードや残念ながら・・・のときに落ち込むための歌
                0

                  お別れの気配がします私ではなくて後ろのガラスを見ている(飯田彩乃)

                  視線が混じらない恐怖。それはもう、次のことシンキング時間に。



                  忘れ物しても取りには戻らない言い残した言葉も言いに行かない
                  (松村正直) 

                  ちゃんとした、未練のない諦め感がぱないの。未練はあるけど諦め感か。

                  後悔先に立たずというけれど、言い残した言葉を言っちゃうほうが未練。


                  後悔が残るくらいがちょうどいい春あわゆきのほかほか消える
                  (東直子)

                  上と同じことを言っているような少し違うような。
                  なんかちょっと残ったものがあってものこしたままで良いよね。


                  ちっぽけな幸せだったら要りませんごめんやっぱりやっぱり下さい
                  牛隆佑

                  素直すぎてしまう。



                  逆転のドラマを見せてくれだって?わたしは今も負けていません

                  意固地すぎてしまう。



                  ・携帯の感度は今日も良好で電話もメールもこない日曜(福岡県 ろくもじさん)

                  ダメそう。


                  ダメが確定になったら。

                  ・人間でいるのを今日はもう休む安いワインの容れ物になる(岩手県 たきおとさん)

                  ・失恋をした日と二日酔いの日は選挙カーなら爆破してよい(岩手県 山本左足さん)

                  良いですね!詩句ってキレイなものが多めになりがちなんですが、ありのままの公序良俗に反してしまうくらい素直な気持ち。

                  「安いワインの容れ物」人間じゃなくなっちゃった!

                  「選挙カーなら爆破してよい」世界唯一共感を得るテロリスト。


                  ぼくたちはこわれてしまったぼくたちはこわれてしまったぼくたちはこわ
                  中澤系

                  この短歌の区切れ感。繰り返し系短歌はたまに見かけますが、

                  その中では区切れ長めだからか、大丈夫に見えて壊れ感がある、良いですねえ。


                  きみのこと勝手にあたしの人生の重要人物にした ごめんね
                  増田静

                  非常にキツイ歌。

                  片思い中に、おまえ俺の夢に出たじゃん、的な。布団くるまりバタバタ系ですね。


                  ただひとり引きとめてくれてありがとう靴底に付く灰色のガム
                  野口あや子

                   

                  僕はまたひとりでいます 君の歌 好きだったけど今も好きです(木村比呂)




                   

                  店中が彼氏彼女と思ってもあなたと私はそうじゃないから(平賀谷友里)






                  一億のチャンスが一生にあるとして全部逃せるひとがきみだろ (フユ)

                  いい毒舌。
                  チャンスはないのでなく、全部見逃したったんだと思うと・・・どうでしょう?救われるようなわれないような。


                  「平気」って笑ってみせると決めていた いまは嘘でも あすも嘘でも(平賀谷友里)


                  ・ああまたか ブルース・リーに逆らって頭で恋をしていたからだ(福岡県 麦野結香さん)

                  有名な『考えるな感じろ』のあれ。格闘の神様と思っていたが、リー氏は恋愛の神様だったのか。
                   

                  ・まだ誰も見つけていない感情に名前を付けて今日もらみしい(岩手県 山本左足さん)
                  らみしい!

                  今日はらみしい、あすははみしい。

                   

                  ・追いかけたい気持ちはあった それ以上に嫌われたくない気持ちがあった(新潟県 七波さん)
                  こちら追いかける側あるある。

                  追いかけなかったらチャンスはないけど良い人位置キープ。

                  追いかけると無理めであるがあきらめない限りチャンスは0でない(かもしれない、0なことを理解できていないパターンもある)けど、評価が「良い人」→「しつこい人」「ストーカー」「気味悪い」と悪化する可能性が考えられる。


                  そもそも、振られたのに追いすがるみたいなことって、自分の恋慕の情自体が相手に嬉しく思われる少なくとも迷惑じゃないって自信ないとだめっすよねー。

                  自信ないやー。

                   



                  底辺が僕で福山雅治が高さの三角形の面積(仁尾智)
                  ぎゃあああっ!ていうね。
                  福山さんみたいなイケメンで俳優で歌もミリオンでラジオで兄貴的エロトークもいける英傑がいらっしゃってテレビ露出しているから、こんな気分もやむなしやむなし。



                  手を振ると振り返さずに振り返るきみに振られた冬に降る雨(仁尾智)

                  振ったり振らなかったりが続いた先の、最後に雨(冬の)。

                  連続からの収束する文言が、好きかも。


                  うすうすは気づいてたけど数撃って当たるのは下手じゃない人だけだ
                  (仁尾智)

                  婚活あるある。

                  婚活でカップルになる方って、ちゃんと狙って撃ったら当たるレベルには兼ね備えていないとダメな気がしますね。

                  銃身と弾丸と雷管と撃鉄、引き鉄。最低限備えていないと当たるどころではない。

                  身だしなみと気遣いとトーク力、くらいはいるんでしょうかね。


                  我が家よ お前を誰かの実家にはしてやれなくて申し訳ない
                  (仁尾智)

                  申し訳なさが先に来ちゃう感じ、嫌いになれねえぜ。


                  充実の人のかかえるオレよりも高いリスクを畏れ敬う
                  工藤吉生

                    言っていることは割とシンプルで、「満たされている人は失うものが大きい」なんですが、

                  曳かれ者の小唄的な、あーしあわせな人すごいすごい、リスク計算してるの?みたいな感じがしていい感じに痛いすね。




                  ・え なんで?ほんとだ わたし強いじゃん ふられた日にも歌がうたえる(北海道 月夜野みかんさん)

                  ふられても泣かないとか普通に眠る、とかでなくて『歌がうたえる』って言うのがいいですねえ。この感じだとカラオケでなく口ずさむ、って感じでしょうか。自分の強さに気づける、あるいは弱さに気づけるのが副産物的な。



                  ・そうですね大きいほうは二人用お客さまにはこちらの傘が(愛知県 中牧正太さん)

                  ぎゃーー。お一人さま用傘を差し出された!多分ファーストインプレッションで。

                  傘は普通一人用なんですが、その前置きだけで悲しいほうに分類されたように悲しい。

                   

                  さようなら さようなら また会いましょう また別れたら また会いましょう

                  (枡野浩一)

                  枡野さんにあるまじき健気さ、違うかこれは開き直り?

                  今はダメでもまた会うこともあるかなっていうポジティブさのような気もしますね。

                  リズムも良くて、口ずさみがち。


                  おつかいでいそいでるから前をいくカップルなんてうらやましくない
                  その道が雪でうまってまっ白になっていたからいい気味だった
                  しょーもないことで胸がいっぱいになってご飯がのどを通らなくなれ
                  脇川飛鳥

                  軽い呪いみたいな。幸せになってもいいけど、その分なんかなれ等価交換みたいな。

                  なんだかわかってしまう自分がイヤといいますかね。


                   
                  ・言いかけた言葉はいつか雨になりあなたが風邪をひきますように(石川県 文月郁葉さん)

                  こちらも呪い系。

                  最後の言葉さえも言えず、その飲み込んだためらいか情けなさなんかも全部混じって遠回りに相手の不幸を祈る。

                  いやーわかってしまうぜ!



                  またいつか何処かで会える約束が嘘のなかではいちばん好きだ /都夏さん
                  嘘でもいいから、っていう果敢なさ。
                  ぶわわわって泣いてしまう。




                  | ムシマル | 短歌 | 22:36 | comments(2) | trackbacks(0) |
                  婚活短歌▲廛蹈侫ール+話してみる 
                  0
                     


                    失恋のあと味みたいにかわり映えしない履歴書をまた書いている (仁尾智)

                    この短歌、侘びさび感じて好き。

                    無常観というか、感じてしまってもしょうがないものを感じているどうしようもなさ。



                    いいひとと決めつけるのにあまりある黒いコートの袖に猫の毛(仁尾智)

                    トーク時ちょっとの間にその人が好人物かどうか判断する材料は、例えば清潔感よりもアニマルとのふれあい残り香。


                    肩が外れる勢いで投げキッス 後悔なんて死んでからする
                    (西村湯呑/歌会たかまがはら お題「キス」採用歌(放送外))
                    婚活の姿勢として捉えたら凄く清々しい。
                    全・力・投・球!って感じがあれば、肩を外す代わりに何かが当たるかも。




                    男のコっていいねと言ってもらいたくて今まで生きてきたんだ たぶん
                    女のコっていいなと思う 不機嫌なまゆ毛 それから眠るくるぶし

                    (宇都宮敦)

                    男女の会話は最終的に男女論に帰る(かも)。

                    面白いね。



                    あと何度「はじめまして」と言うだろう 二度目があるのは何人だろう

                    ひとりにつき一度っきりのことなので「はじめまして」がいつもうわずる(仁尾智)

                    「こんにちは。はじめまして。」何人にも何回も言うこの言葉が、もしかしたら運命の人にも言っているかもしれない。

                    一回一回だいじにね。


                    遠吠えやパトカーの音のする夜に僕が一番頑張れてない(仁尾智)

                    犬は一生懸命自分の存在主張をする。警察は何かを命がけで追っている。

                    そんななか、自分はどうなんだみたいな感覚。

                    冷静に焦っているような。



                    「どうでもいい男ばかりが言い寄ってくる」と聞こえてズタズタになる(工藤吉生

                    ずたずたになる、ずたずたに。ズタズタ。

                    もしこれ云われたら、ムシマルもズタズタになるんじゃないかしら。



                    忘れない お座敷席のすみっこで爪のかたちをほめられた夜(仁尾智)

                    ちょっとしたことを誉められて幸せになる。





                    今まさに夢みたいな日を過ごしてる 気づくのはずっと先だろうけど(伊勢悟史)


                      合コンもヤマ場を迎え戦友に便所で諭す「ワン・フォー・オール」
                      二万回ついた嘘だが君といるこの瞬間を忘れはしない
                      口説いたらいけない人と飲むときに俺のクララが立つから困る
                      ディズニーシーに連れてってって鳴く猫に俺はともかくクララが夢中

                      近づけば近づくほどに色褪せる君にそれでも近づいていく

                       (佐々木あらら)
                    エロ単語は皆無なのに、このがっつき感。
                    すごい。


                    他人事の痛みも嫌うあのひとのピアスの話だから聴きたい
                    (平賀谷友里)
                    ギャップ萌っていうんでしょうか?ああでも聞きたいような聞きたくないような。
                    なんか決意する重大事があったってことですよね。
                    でもそれを教えてもらえるのは認めてもらったようでうれしいアンビバレント。




                    困らせる質問はもう初めから思いつかないことにしている(平賀谷友里)

                    (平賀谷友里)
                    真理。
                    言うべきこと以上に、言うべきでないことを考えることが大事。


                    坂の多い街に生まれ育った で 君の生い立ち話はおわる
                     (宇都宮敦)

                    終わった!?みたいな。
                    イメージは長崎なんですけど良いかな?みたいな。
                    ここで終わると逆に興味スタイル。

                    わたしは別におしゃれではなく写メールで地元を撮ったりして暮らしてる
                    永井祐)

                    すごくまっすぐな短歌。
                    真っ当って言っても良いんですが、だからか逆に心に残ります。


                    なんとなく笑うところでタイミングはずして笑うからもうだめだ (葛山葛粉)

                    ミスった、って時。ありますよね。


                    ピーマンとブロッコリーが好きなんて 偉人としかきみ、言いようがない
                    (フユ/ブログ「パラソル」より)
                    食べ物トークはありがち。
                    こういうことで人を意外に思ったりできるってなんか良いですよね。


                    地球軸少しずれてるだけなのにきみはいつでも首を傾げる (フユ)



                    言動の一貫性に見せかけた欠陥だらけの僕の情動(木村比呂)


                    ほらたった一言だけで僕の中の全米全土を震撼させる(木村比呂)



                    渾身のギャグを一蹴したあとに 君は見上げた満月の影
                    (フユ) (パラソル)



                    【嶋田さくらこさん歌集「やさしいぴあの」より5首!】
                    どうやって褒めたらいいかわからずにあなたの鼻緒ばかりみている(ろくもじ/「続きを待って」)




                    酔ったふりして君の名で歌います「一休さん」のテーマソングを (西村湯呑)赤面しちゃうくらいのいじらしさ。「すきすきすきすきすきっすき!」ですよ。
                    酔ったふりっていうこのシラフでもない本当に酔った勢いでもないいじましさ。南米が泣く。
                     

                    狭い視野あなたが広げてくれたから今はあなたしか見えていません
                    (西村湯呑/「歌会たかまがはら」3月号 お題「恋」採用歌(放送外))

                    希望的観測からの逆算でぎりぎり今を走らせている(南野耕平)






                    高湿の熱帯雨林で会ってたら違う展開だったと思う(南野耕平)
                    南野さんは、みもふたもなく一面の真実をついちゃいますね。
                    そうそう、映画で出てくるヒーローヒロインも婚活の場で会ったら、連絡先交換に至らないかもしれない。
                    そのときの気分が盛り上がっているか?みたいなところはあるのでないか。

                    もし僕に尻尾があれば振っている もすこし素直に表現してる 
                    (南野耕平)

                    好意があっても伝えられない。

                    まず言葉でどう(冗談めかして・しっかり)伝えていいのかわからないし、伝えて伝わるかも自信ないし、伝わって嬉しく思ってくれるかの保証もない。

                    それに比べると尻尾のわかりやすさったら!なぜ人類は尻尾退化したんよ。




                    謎の無い女で逆にごめんねと君が言うのは逆に謎だよ
                    (南野耕平) (ボクといっしょに走りま専科)
                    良いですね、そんなこと言ってくださるとうれしい。


                    ・あたし晴れ女、と君が告げたこと晴れたら思う雨でも思う(兵庫県 飯田和馬さん)

                    やはりトークに謎は必須なのか?知りたいって思う気持ちがあると

                    切れ句?でいいんでしたっけ、『あたし晴れ/女、と君が/告げたこと』っていう真ん中のばっさり切れ感と、七七の「思う」連打のリズムのよさ。

                    なんかスッキリするのです。雨上がりの爽やかさ。











                    ・かんじんなところでいつも黙りこむ感度の悪いラジオのように(新潟県 ユキノ進さん)


                    | ムシマル | 短歌 | 17:59 | comments(2) | - |
                    婚活短歌〆С茲妨かうときに読むような短歌
                    0
                       
                      短歌でまーちょっとでも前向きになっていただければという思い。

                       

                      もし明日晴れたら恋をしてみよう雨でもとりあえずしてみよう(岡野大嗣)

                      すばらしい婚活(or恋活)短歌の始まり方。
                      このようなポジティブな気持ちで行きたいものです。

                      晴れるとスッキリして恋。雨だとメロウになって恋。いいね。
                       

                      気をつけていってらっしゃい 行きよりも明るい帰路になりますように

                      (枡野浩一)

                      優しい!枡野さん優しい!婚活に行くときはこんな感じとしたいものです。

                      そんな前向きな気持ちが無ければ、とても会場にたどり着けないよ。


                      真ん中が見えてないから恋になる 縦に書かれた「変態」だって(佐々木あらら)

                      恋やらは、そういう勘違いというか思い込みでスターツするのだろうなーという思い。

                      そういう、猫まっしぐらみたいな一直線がないときっとスタートできない。ムシマルは。



                      物凄い音が弾けてのけぞった 恋に落ちるとメガネが割れる(木村比呂)

                      めがね、ムシマルは伊達メガネなんで割れても大丈夫なんです。

                      この歌、好きだなー。恋の衝動性がすごい伝わる感じですね。


                      逢えばくるうこころ逢わなければくるうこころ愛に友だちはいない/雪舟えま

                      ぞくっとします。けっこう字余りしているんですが、それも含めて「くるうこころ」っぽい。最後急に言い切りしちゃうところも勢いが強い。


                      日本中数えきれないひとがいてそのほとんどに会わないでしぬ?(今橋愛)

                      当たり前のような真実を、でもざっくり残酷に突きつける感じ。

                      一日10人に会っても、一年でもN国市民数に1/10満たないという数字。

                      どうしましょうね?




                      喜劇でも悲劇でもない毎日の観客席に君を探した
                      南野耕平

                      すごく共感します。舞台スポットライトでなく観客席から探すことって、婚活っぽい。



                      もう好きじゃないなと言えばじゃあ嫌いなのかと聞いてくる人滅べ/山川藍
                       
                       

                      諦めろ無駄だ止めろと声がする何故だか俺の声に似ている/山本左足

                       

                      マイナスの思考が追いつかないほどのスピードでゆく必要がある

                      脇川飛鳥
                       

                      もういちど愛に期待してみることに決めたんですね 八月ですね(平賀谷友里)


                      AよりもむしろBがと言う人よCもあるから落ち着きなさい(南野耕平)


                      ・君じゃなきゃ駄目なんだけどその「君」が誰なのかまだ判明しない(岩手県 山本左足さん)


                      ・「好きです」は「好きになって欲しいです」の少し控え目な短縮形(東京都 古燈さん)

                       

                      春がもう近くにいるね専用の機器で測ったわけじゃないけど(岡野大嗣)

                      岡野さんの言い回し!春が来たという主観を絶対に信じられている、というこの感じ。客観的なものは必要ないよ、って。


                      ・どしゃぶりで洗い流してみたけれど落ちないこれは油性の恋だ(広島 価格未定さん)
                       


                      さようなら言ってるいまのきみ テールランプにまみれいちばん綺麗 (木村比呂)

                       

                      生きていることはべつにまぐれでいい 七月 まぐれの君に会いたい(宇都宮敦)

                       


                      “Re:林家ペーがいた”って件名のみじかいメールが告げるお別れ(宇都宮敦)

                       


                      なにゆえに君をなぐさめてるんだろう ふられたのは僕 ふったのは君

                       


                      あすからは誰の歩幅も気にせずにグングンいくさ それだけのこと



                       

                      なんとなく好きだっただけの歌の詞の意味がわかってなんだか痛い by Re:

                      「もう」なのか「まだ」なのかわからないけど思い出あたりに位置するあなた(仁尾智)  

                      ありがとう ここでお礼をいうことがゴールじゃないと教えてくれて(仁尾智)

                      泥棒のはじまりは嘘 さよならはいい思い出のはじまりであれ(仁尾智)

                      形あるものみな消える 僕たちの別れに形がないのが救い(仁尾智)

                      さよならは約束 再び逢うまでの 果たされることがない前提の(仁尾智)


                      もう一度来たらここには最初からカフェなどないと言われそうで好き(仁尾智)

                      きょう吹いた風にも気づけない僕にあしたはあしたの風は吹かない(仁尾智)

                       

                        「おいしい」と微笑む美女の舌先で溶かされてゆく魚の死骸
                        別れたくないっていうか愛されたまま逃げるのがめんどうくさい

                      手をつなぐきっかけを待つ僕を乗せ静かに曲がるゆりかもめです

                       

                       

                      冗談のように始めた恋だから これでいいんだ いいんだこれで(野良ゆうき)

                      もうずっと黄色い線の内側にさがって恋を待ちつづけてる(野良ゆうき)



                      約束というより願いだとしても 最後の言葉はまたねがいいね  (平賀谷友里)

                      ひとりですあすもときどきひとりです 雨でも降ればいい気味でしょう(平賀谷友里)

                      次がまだ始まらないからこの恋を捨てないでいるだけなんだから(平賀谷友里)


                      愛してる幸せだって言いながら早く過労死してしまいたい (平賀谷友里)

                      愛してるものと離れてほっとする もう私に傷つかなくていい(平賀谷友里)

                      あのひとを愛し過ぎないためだけに繰り返された予言や祈り(平賀谷友里)


                      これからもきっといろいろあるけれどいつかなつかしいんなら愛だ(平賀谷友里)

                      ドトールで止まない雨を眺めてる どこに世界は続くんだろう(平賀谷友里)

                      一番にあなたを好きでいるためにもっとたくさん理由がいるの (平賀谷友里)

                      平賀谷友里

                      けどけどが多いんだけど結局はあなたがすきです 必要なんです

                      なにかひとつもらえるのなら死ぬ日まで信じてみたい約束が欲しい (平賀谷友里)

                      ためになる本を一冊読むよりもあなたのせいで不幸になりたい(平賀谷友里)



                       
                       

                       


                      こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう (枡野浩一)

                      何故僕があなたばっかり好きなのか今ならわかる生きたいからだ
                      早坂類

                      ミラクルで奇跡みたいなミラクルで奇跡みたいな恋だったのに
                      枡野浩一

                       


                       

                      おおぜいの他人の中に君はいてだれでもなかったそのときはまだ
                      蝦名泰洋

                       


                      ちょっとだけうそつかないとそのままじゃ私がやさしくないのがばれる

                      おつかいでいそいでるから前をいくカップルなんてうらやましくない
                      その道が雪でうまってまっ白になっていたからいい気味だった
                      しょーもないことで胸がいっぱいになってご飯がのどを通らなくなれ
                      脇川飛鳥

                       

                      わけもなく悲しくなってくるのってどこまで僕のせいなんだろう
                      カルピスが少しうすいというだけで泣いてしまったことがあります
                      鹿ケ谷街庵



                       

                      従来は心は羽ばたかないけれど 浮かれていればあり得なくない 

                      二卵性だからそっくりではないよ 特に左薬指なんか 

                       

                       

                       

                      推理小説を読んでる謎めいた君が恋人として捕まる 

                       

                      犬だって棒にあたっているんだし希望もきっと道に落ちてる 

                       

                       
                      げんきだようまくやってるたのしいよなんでもないよなにもない泣い(西村湯呑)

                      【嶋田さくらこさん歌集「やさしいぴあの」より5首!】
                      おとうふの幸せそうなやわらかさ あなたを好きなわたしのような
                          



                      駅までの道が昨日とそっくりで今日という日の正体を知る


                       

                       

                       

                      酒に酔う前に自分に酔っているような男と飲みたくはない

                       

                       

                       

                       

                      ・さんせいう すべてのものを肯定し微笑むための雨ならば降れ(大阪府 田中ましろさん)
                        


                      ・【アンケート】付き合ってみた感想をお書きの上で、別れてください。 (埼玉県 焼きみかんさん)

                       

                       

                       

                      ・ぺこぺこの胸を抱えて生きてゆくあなた以外の愛を食べずに(東京都 山田水玉さん)
                       

                         

                      ・仕方なく飲んでいるのだ牛乳を飲んで酔えたら牛乳を飲む(岩手県 たきおとさん)

                       

                      ・酔ってなきゃ言えない事は酔っている時に言ってはいけない事だ(岩手県 山本左足さん)

                       

                      ・君の名を検索窓に打ち込んで見つけたときの胸の高なり(兵庫県神戸市 麻倉ゆえ(あさくら・ゆえ)さん)


                      ・笑ってる貴方の傍に居たいからスナップ写真折ってみるのだ(奈良県 龍翔さん)

                      ・アーチェリー日本代表選手団合宿参加中わがキューピッド(大阪府 泳二さん)

                      このユーモアがムシマルにほしい。



                      ・近似値にどれほど意味があるだろうあなたの愛そのものになりたい(神奈川 小林ちいさん)

                      けっこうはっきり言うよね。

                      ・失恋の予感はいつも指先を切るコピー紙のような不意打ち(大阪府 岡野大嗣さん)
                      そう、コピー用紙で指切るときって、痛い!って思うよりもびっくりって、感じ。

                      なんで!って。突飛なようで、わかる。


                      ・逢いたい逢いたいあ痛い愛に生きたい逢いに行かないだから恋(北海道 ことのはさん)

                      このラップのようなリズム、その心地よさから散文に戻るときが逆に壊れるようで、すてき。「逢いに行かないのだから恋」という逆に感じる言葉がむしろ痛切。


                      ・真っ直ぐにきみのところへ落ちてゆく物理法則ぜんぶ無視して(岩手県 山本左足さん)

                       

                       
                       


                      ・送られたメールはいつも美しい少し乱れてみてもいいのに(大阪府 千葉昌美さん)

                       


                       

                      終わらなきゃ気づけなかった ひらがなのさようならには二個○がある
                      (仁尾智)


                      僕を好きなきみだったから好きだったはずだったのに今でも好きだ(仁尾智)



                      「こんにちは」「さようなら」という10文字の中から愛を探すしかない工藤吉生
                       


                      人生をやってることにはなってるがあまりそういう感じではない (工藤吉生

                      うわー実感。ムシマルは実感がほしいんだ。
                      人生って良いよね。クソゲーだけど。

                       

                      なんつうかまああれだなあ信長はよくあと十五年も生きたな
                      (岡野大嗣)

                       





                       
                      続きを読む >>
                      | ムシマル | 短歌 | 15:24 | comments(2) | - |
                            1
                      2345678
                      9101112131415
                      16171819202122
                      23242526272829
                      30      
                      << September 2018 >>
                      + SELECTED ENTRIES
                      + RECENT COMMENTS
                      + CATEGORIES
                      + ARCHIVES
                      + 人気記事ランキング
                      人気記事ランキング
                      + ブログゲスト数
                      ブログゲスト数

                      + カウント開始 2015.1.1〜
                      + はてな
                      + 忍者
                      + MOBILE
                      qrcode
                      + LINKS
                      + PROFILE
                      + PR